2023年4月23日(日)
おいらは兵庫県の瀬戸内の生まれと育ち。子供の頃不思議に思ったことがある。日本には「アワの国」が二つあるということ。四国の徳島県を昔、阿波の国があった。そして、千葉県の館山市にも安房の国があった。どういう繋がりがあるのだろうか。
「天の岩戸神話」によると神話の中で祭祀を執り行ったのは「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」と「天太玉命(あめのふとだまのみこと)」の二柱の神様です。そして、天児屋根命は中臣氏(藤原氏)の祖神となり、天太玉命は忌部氏の祖神となりました。中臣氏(藤原氏)は大和朝廷において勢力が強くなり要職を司りましたが、忌部氏はその煽りを受け要職から退き、地方に分散したようです。阿波に移住した忌部氏は天太玉命の孫である「天富命(あめのとみのみこと)」と伴に新天地を求めて房総半島へ渡ったと伝わっています。諸説ありますが、伝説は信じてみた方がおもしろい。いつかは「安房の国の伝承」を訪ねてみたいと思っていた。
因みに五柱の神とは
天日鷲命(あめのひわしのみこと/阿波の忌部氏の祖神)
手置帆負命(たおきほおいのみこと/讃岐の忌部氏の祖神)
彦狭知命(ひこさしりのみこと/紀伊国の忌部氏の祖神)
櫛明玉命(くしあかるたまのみこと/出雲の忌部氏の玉作りの祖神)
天目一箇命(あめのまひとつのかみ/筑紫・伊勢の忌部氏の祖神)
となります。
【地図(今回の自転車ルート)】
■JR館山駅到着
久々の輪行です。5:30起床、9:00前に到着しました。天気は曇り。午後から晴れ間が出るという天気予報を信じてやってきました。
展開!ドーン!
■房総フラワーラインを行く
●ハマヒルガオが咲いている
砂浜の至る所にハマヒルガオが咲いていました。小さくて目立つ花ではないけれども元気に咲いていました。自動車だと気づかずに通り過ぎちゃうかもね。
●太平洋の海
太平洋に突き出た半島の先端だけに波が荒々しい。やっぱ、黄砂の影響かな。もやってます。
●渚の駅たてやま
今日は来た目的が違うので立ち寄りませんでした。道の駅の海版かな。
■洲崎灯台
海岸線の高低差で足が終わっていました。階段を登る気力がありませんでした。登るとキレイな景色が拝めるんだろうなぁ。房総半島の灯台ツアーなんかもやってみたいなぁ。
ここまで来て登らんのか~い!
■洲崎神社
天太玉命の妃である天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)をお祀りする神社です。天富命が天比理乃咩命が持っていた鏡を御神体として祀ったのが始まりとされています。また、後に記述する「洲宮神社」とは延喜式神名帳に記載されている「后神天比理乃咩命神社」の式内社であることを争っていましたが火災により古文書が失われたこともあり真実は不明のままです。現在は洲崎神社が一の宮とされている。
鳥居下からのアオリ撮影
遠目からの望遠撮影。途方もなく長い石段が拝殿・本殿まで繋がっています。150段あるそうです。
海岸は浜風が強いから、自転車ラックがあってよかった。
わっ!!目がくらむ。このまま後ろ向きにひっくりかえりそう...
千社札貼るのは止めてもらいたですね。汚らしい。
●海岸の一の鳥居(浜鳥居)
海岸側に一の鳥居があります。時期により「ダイヤモンド富士」が拝めるらしい。
●御神石
安房口神社(神奈川県横須賀市吉井)にも同様の石があり、対になっているそうです。洲崎神社の御神石は口を閉じている状態「吽形」、安房口神社の御神石は口を開けている状態「阿形」になっており、狛犬や仁王像のように結界を張っているようです。
この海岸の形状も見ごたえがあります。
帰りに「一の鳥居」を振り返ったときに鳥居にカラスが止まっていました。まるで、「天日鷲命(あめのひわしのみこと)」が化身となって表れたのかと思いました。
天富命をお祀りしている神社です。天富命が阿波忌部氏と伴に布良の駒ヶ崎に上陸したと伝えられています。
この先の海岸に天富命一行が上陸した海岸になります。
■安房神社
忌部氏の祖神である「天太玉命」が祀られています。とにかくデカし美しい。この神社の偉大さを感じると東国への入り口がここであってもおかしくないと感じます。
御仮屋。安房神社近辺の9社のお神輿が奉安されている場所だそうです。にしては厳かで立派です。思わず手を合わせたくなります。
■洲宮神社
天太玉命の妃である天比理乃咩命(あまのひりのめのみこと)をお祀りする神社です。前述のとおり「洲崎神社」と「后神天比理乃咩命神社」の式内社であることを争っていました。地理的にみるとこちらが元宮のような気がします。
何て書いてあるのかな。気になります。
電車往復:約4,000円
自転車往復:45km