梅雨の訪れを告げるホタルブクロ「万葉植物園」

2025年6月1日(日)

先週、雨の日に公園で見かけたかわいい小さな花。今まで見かけたことのない花でした。写真撮って持ち帰って調べてみたら、「ホタルブクロ」という花でした。

昔の子供たちがこの花の中に蛍を入れて遊んだとされています。実際には蛍とホタルブクロの生息場所は異なるため、一緒になることはないようです。でも、花の咲く時期と蛍の現れる時期が一致していることと、花の形状が提灯のように見えることからそのような伝説ができたのかも...

ちょっと、AI(Grok)でオイラの妄想を映像にしてみました。蛍の姿も付けたのですがどう見ても別の虫なので消してしまいました。

そんな、「ホタルブクロ」を市川市で植えているのが、万葉植物園と知ってやってきました。

【地図】

■万葉植物園

JR市川大野駅に隣接しています。万葉集に詠まれている植物を集め、和歌ととも紹介しています。なので、お花メインで来るとちょっと違うかなと感じてしまうかもしれません。気になった万葉集の和歌などを訪ねてくるのがよいと思います。

■ホタルブクロ(火垂る袋)

園内では特定の場所に集まって咲いておらず、所々に散らばって咲いています。3種類の花がありました。

●赤紫色

●白と紫の混合

●白色

市川では、紫陽花はちょっと時期が早いです。ホタルブクロが梅雨の訪れを告げているようです。

シモツケ

和名は下野国(しもつけのくに)、現在の栃木県で発見されたことが由来だそうです。花の時期は5月~6月となっており、この花も梅雨の花ですね。

タチアオイ

以前、江戸川区「篠崎公園」に行ったときに知った花です。これも、梅雨の花。梅雨の花と知るようになってから、よく目にするようになりました。

タチアオイ万葉集にも詠われている花です。

   梨棗(なしなつめ) 黍(きみ)に
            粟(あは)嗣(つ)ぎ
           延(は)ふ 田葛(くず)の
          後(のち)も逢(あ)はむと
             葵(あふひ)花咲く

ー現代語訳ー
梨、なつめと続くように、
今は離れているあなたに会いたい。
葛のつるが別れてまたつながるように、
またあなたと逢いましょう。
あなたに逢う日は花咲くようにうれしいのです。

よい和歌ですね。 タチアオイの勢いに嬉しさが表現されてます。      

■園内の景色

園内は今の時期、花は少ないですが、日本庭園としても楽しめます。ふらっと、来るよりは万葉集の気になる和歌を見つけて目的を持ってから来るのがよろしいかと...