街の小さな移ろいに気付きたい

『還暦ライダー』の生存確認日記

海老川十福神(船橋十四福像)巡り「海老川」-「長津川」

2023年2月18日(土)

七福神巡りは江戸時代に徳川家康に仕えていた上野・寛永寺天海僧正が説いたとされています。

船橋市の海老川とその支流である長津川沿いには「海老川水系の生態系の回復や船橋市民の健康を願うため」に十四福像が置かれています。

以前から十三福像で知られていたのですが、十三福像では十福神に満たないので、もう一体の所在を探していたところ、十四体目の「さくらちゃん像」をようやく発見しました。これで十福神揃いました。

下記の表に十四福像をまとめました。

【地図】

船橋港親水公園を出発

出発場所を船橋港親水公園とします。ららぽーとに一体の像があるのでこの場所から始めます。ここに来るときはいつも天気がいい。

■1.①カッパの昇龍の像(子)

※記事は周った像の順番に番号を振っています。丸付番号は干支の順番を示します。

この像は最初、ららぽーとのバス停付近にあったようです。何回か下見に来たのですが、他の方が上げたブログの写真と背景が一致せず困惑しました。何かの事情で駐車場側に移動されたようです。龍は雨と雲を支配し、四瑞の一の力と徳を持つ。河童は私達の子供の擬人化で、龍と共に未来の幸せに向かって飛び立ってほしいという願いがあります。

■2.②乙姫弁天像(丑)

八千代橋の横にあります。亀に乗った乙姫様の像です。手には玉手箱らしきものを持っています。乙姫様が龍宮に住み海の生命体を従えていたことから、清流が戻り海の生命体が繁茂することを望んで設置されたようです。

■3.③かっぱとシーラカンスの像(寅)

海老川橋の横にあります。シーラカンスの背にカッパが乗っています。シーラカンスは古代の象徴、カッパは現代人の象徴です。二つが共にいることで永遠の生命を現しています。

■4.④清水弁天像(卯)

丸山橋の横にあります。石をくり貫いた穴に弁天様がいます。写真を撮ると穴が暗く写ります。遠目からフラッシュ焚いて望遠で撮ってます。フラッシュ使うと平面的になっちゃうのであんまり使いたくないんだけどね。

海老川水系の源流は谷津山合の湧き水であることから、昔のような清い流れを取り戻すことを願って設置されたそうです。弁天様の琵琶?から水が湧いて、カッパが流れ出ているようです。

■5.⑤ほていあおいの命像(辰)

太郎橋の横にあります。ちょうど、海老川と長津川が分かれるところです。水草の「ほていあおい」は水質の浄化作用があることから、海老川水系の浄化を願って設置されたようです。

■6.⑥とんぼ大黒像(巳)

船橋駅北口十字路のところにあります。ここに案内看板があるのですが、情報が古いです。田畑が少なくなって、昔、とんぼが飛び交っていたころの生態系の回復を願って設置されました。

■7.⑦福緑樹像(午)

長津川沿いの遊歩道を行きます。遊歩道は自転車の乗り入れが禁止されているので、降りて押して行きます。川が二股に分かれるYの字の部分に像があり、長津川に橋がなく川の反対側に回り込むのに苦労しました。

ここの像は福禄寿ではなく福緑樹となっています。都市化が進んで緑が少なくなってきていることを危惧して設置されたようです。

■8.⑧飛翔馗像(未)

長津川調整池公園の中にあります。公園内は自転車走行禁止のなので押して移動します。今回、行程の三分の一は自転車押してたかな。この像の設置をもって「十二福像、十二支道標巡り」の完成とされました。

■9.⑬花咲河童のかっちゃん像(猫)

船橋市運動公園の中にあります。海老川水系の回復祈願と、桜植樹二千本を記念して設置されたそうです。(花咲河童だから、川と花ね。)

■10.⑭さくらちゃん像(狸)

夏見台小学校の斜面の下です。病院の職員専用駐車場の入口前です。石碑の面がツルツルで反射が激しく写真写りが悪い。マシなのはこの1枚だけでした。

平成十四年に桜植樹三千本が完成し、それを記念して設置されたそうです。

(花咲河童とさくらちゃんはお友達。だから、桜植樹を引き継いだ?)

■11.⑨しじみ弁天像(申)

八栄橋の近く。隣に「有森裕子選手のモニュメント」があります。この石板も写真写りが悪いです。しじみは昔の海老川にたくさんいたそうです。石板にはしじみを蝶々に模した絵がありますが、「やまとしじみ」だっけ、本当に蝶々がいますよね。

■12.⑪毘沙蛙門天像(戌)

毘沙蛙門天像とどじょう恵比須像が海老川の対岸の同じ位置にあるので鷹匠橋を行ったり来たりします。蛙は田んぼの害虫を駆除し、鳴き声は海老川の自然の風物詩になっていたそうです。種類によっては食用として利用していました。

■13.⑩どじょう恵比須像(酉)

どじょう恵比須像を拝んだあと、一旦、一般道に出ます。川沿いを自転車押して歩くのに疲れました。恵比須様が抱えているのは「どじょう」かな。昔、海老川ではどじょうがたくさん取れて、貴重なたんぱく源だったようです。

■14.⑫手長海老寿老人像(亥)

まさか、こんなところにあるとは気づかず何度か通り過ぎました。正面で写真が撮れず。場所が悪すぎ。頭に海老をかぶってます。手長海老は海老川の名の由来でもあります。また、数十年前まで多く生息し重要な栄養食源であったようです。

自転車往復:35km

十福神(十四福像)、周り切りました。今年も健康で過ごせますように...

自転車押して歩く区間が多くて疲れた。