街の小さな移ろいに気付きたい

『還暦ライダー』の生存確認日記

悲運の遺跡を訪ねる「海老ヶ作貝塚」

2023年5月3日(水)(祝)

海老ヶ作貝塚縄文時代中期の大規模な点列環状貝塚及び集落跡として知られている遺跡でしたが、宅地開発業者との交渉がうまくいかず遺跡が破壊されてしまいました。今日はその場所を訪ねてみたいと思います。

[船橋市海老ヶ作貝塚の保存に関する要望について]

https://archaeology.jp/maibun/yobo1405.htm

■大穴近隣公園

運動や散策目的の公園みたいです。キレイで、広い、連休なのに人がいなーい。

■海老ヶ作自治会館

「海老ヶ作」の地名はもうないみたいです。現在は大穴南となっているようです。海老ヶ作の名が残っているのは公民館、自治会館やバス停くらいですかね。

■大穴入口の竹林

大穴の住宅地に入る前に竹林があります。一瞬、息をのむ光景です。この先に本当に住宅地があるの?って感じですね。

■海老ヶ作北遺跡

2022年11月に海老ヶ作北遺跡6次調査が行われた地点です。もう調査も済んで整地されています。2022年12月に見学会があったようですが、情報を拾えず参加できませんでした。この場所に縄文時代中期(4500万年前)の人の営みがあったと思うと灌漑深い。宅地なのでもうすぐ無くなってしまう。

■大穴南4丁目緑地

海老ヶ作貝塚の看板。ここにしか見つかりませんでした。宅地開発業者ももう少し配慮がほしかったですね。何らかのモニュメントを建てるとか...市内最大の縄文集落であり、人面装飾付き土器が見つかった珍しい遺跡ですから。

■人面把手

飛ノ台史跡公園博物館のるゆキャラとして、海老ヶ作貝塚で発掘された「人面把手」が採用されています。「エビゾーくん」と「とってちゃん」です。飛ノ台史跡公園博物館に展示されています。

下記の絵のように土器の縁に付いていた人面形の把手です。しかし、把手として機能するものではなく、儀式や宗教的な意味を持つのではないかと言われています。

「参考:0112海道前C遺跡「人面装飾付土器」(山梨県北杜市)」

自転車往復:33km